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![太郎](https://www.noguchilabo.com/wp-content/uploads/2021/08/b-man.png)
今回は、「PubMedで論文を検索していますがImpact Factorをひとつひとつ確認しています。この作業を快適にする方法はないのでしょうか?」という質問に答えたいと思います。
・PubMedで論文を検索することがある
・論文のImpact Factorを簡単に調べたい
PubMedに掲載されている論文のImpact Factorを簡単に調べる方法
PubMedに掲載されている論文のImpact Factorを調べるには、論文が掲載されている雑誌のホームページを確認するか、Impact Factorをまとめたホームページを閲覧することで確認できます。
しかし、これは手間がかかります。
そこで、今回、紹介するのがGoogle Chromeの拡張子であるPubMed Impact Factorです。
この拡張子を使用すれば簡単にImpact Factorを確認することができます。
一度使用すると、今までの手間はなんだったのかと思えるほど便利な機能です。
以下に使い方を説明したいと思います。
Impact Factor(IF)とは
そもそもImpact Factorとは何でしょう。
Impact Factorとは、自然科学・社会科学分野の学術雑誌を対象として、その雑誌の影響度、引用された頻度を測る指標である。
ウィキペディア
Impact Factorの求め方は以下のようになります。
Web of Scienceの収録雑誌の3年分のデータを用い計算される。
たとえばある雑誌の2004年のImpact Factorは2002年と2003年の論文数、2004年のその雑誌の被引用回数から次のように求める。
A=対象の雑誌が2002年に掲載した論文数
B=対象の雑誌が2003年に掲載した論文数
C=対象の雑誌が2002年,2003年に掲載した論文が、2004年に引用された延べ回数
※ C ÷(A+B)= 2004年のImpact Factor
ウィキペディア
例えば、この2年間合計で100本の論文を掲載した雑誌があったとして、それら100本の論文が2004年に延べ200回引用されたとしたら、この雑誌の2004年版のImpact Factorは2.0になります。
Impact Factorの長所は、同一研究分野における異なる雑誌の比較を行うことができる点です。
つまり、透析に関わるAという雑誌とBという雑誌ではどちらの方がより多く引用されているのかがわかります。
一方で、Impact Factorは同一研究分野内での比較に用いるだけで、分野を超えた比較は困難であることを頭に入れておく必要があります。
例えば、透析に関連するAmerican Journal of Kidney Diseases(IF6.618)と作業療法のAmerican Journal of Occupational Therapy(IF2.231)の値を比較しても意味がないということです。
これは、分野が異なると研究者や雑誌の数が違うためImpact Factorが異なるのは当然の結果であるからです。
他にもImpact Factorに関する誤解や批判もあるかと思いますがここでは割愛させていただきます。
PubMed Impact Factor
PubMed Impact FactorはGoogle Chromeの拡張子であり、無料で使用することができます。
以下に、インストール方法と実際の表示画面等を確認していきます。
まずは、通常のPubMedの画面です。
![](https://www.noguchilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/5f3b214f97daeb6d3d7a6b591746967e-1024x716.png)
このままではImpact Factorを確認することができません。
そこで、PubMed Impact Factorをインストールします。
![](https://www.noguchilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/3692a25dfb3e745262091bca8b30f944-1024x825.png)
Google Chromeのウェブストアで、「PubMed Impact Factor」と検索します。
すると、このように表示されます。
![](https://www.noguchilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/4142bd251a69a97efdaa98df1ce89f5c-1024x689.png)
そして、PubMed Impact FactorをChromeに追加します。
![](https://www.noguchilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/a03581b60b3af3813c2664475b4f656d-1024x222.png)
確認画面が表示されたら「拡張機能を追加」を選択します。
![](https://www.noguchilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/4ee3886de8af85332ac0ce2edb381637.png)
無事に拡張機能が追加されると右上のバーの横にジグソーパズルのようなマークが表示されます。
![](https://www.noguchilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/d7c1e9df492fcba157f9a237b3b11750.png)
これで、準備が整いました。
では、もう一度Google ChromeでPubMedに収載されている論文を検索します。
![](https://www.noguchilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/25cbd234fec4442f37c9b8b3f2016e03-1024x744.png)
上手くできればこのように雑誌名の横に、(IF:〇〇;Q〇〇)と表示されているはずです。
JCR(Journal Citaion Reports) QUARTILEとは
PubMed Impact FactorをChromeに追加すると、JCR QUARTILEが表示されます。
![](https://www.noguchilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/12ae6ce0bb04bb6b470adddac1798ce0-1-1024x744.png)
これは、違う分野の雑誌を比較する際に役立ちます。
四分位区分のQ1はその分野でベスト25%以内にランクされている雑誌であり、Q2は26-50%、Q3は51-75%、Q4は76-100%というように見ることができます。
おわりに
論文検索するうえで、Impact Factorがすべてというわけではありませんがひとつの指標になることは間違いありません。
目的に応じて活用するのが良いかと思います。
「PubMedで論文を検索していますがImpact Factorをひとつひとつ確認しています。この作業を快適にする方法はないのでしょうか?」という質問に対して、Google Chromeの拡張子であるPubMed Impact Factorを活用することで簡単にImpact Factorを確認することができます。と回答させていただきます。
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